カードローンとキャッシングの返済が終わりました…!過去の借り入れって「信用情報」にどのくらい残るものなのでしょうか?
配信日: 2025.06.08 更新日: 2025.06.09


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目次
信用情報とは?
信用情報とは、クレジットカードやローンの契約内容、利用・返済履歴、申込情報などに関する情報で、個人信用情報機関(JICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターなど)に記録されます。金融機関やカード会社などは、新たに貸し付けを行う際、この信用情報をもとに「信用力」を判断します。
過去の借り入れ履歴はどのくらい信用情報に残る?
株式会社シー・アイ・シーによると、クレジット情報の保有期間は、契約中および契約終了から5年間です。
・通常の借り入れ、完済情報
完済しただけであれば、ネガティブな情報(事故情報)ではないため、契約終了日から約5年間は信用情報に残るのが一般的です。たとえば、以下のように記録されます。
・契約種別
カードローン、キャッシングなど
・利用状況
正常に返済完了
・完済日
〇年〇月
・契約終了日
完済した日
これは「ポジティブな情報」として扱われるため、今後の審査においてむしろプラスに働くことがあります。
・延滞や債務整理があった場合
支払いの遅延(延滞)や債務整理をした場合は、「事故情報」として扱われ、延滞や債務整理の解消日(完済日や手続き完了日)から約5年間残るとされています。また、延滞があったもののその後完済した場合でも、延滞の事実は完済日(延滞解消日)から1年〜5年程度、信用情報に記録されます。
どうやって確認できる? 信用情報の開示方法
信用情報が実際にどうなっているのかを確認したい場合、以下の方法があります。
・【CIC】
インターネット(現在一時休止中)・郵送・窓口で情報開示(手数料:500円)
・【JICC】
スマートフォンアプリや郵送、窓口で開示可能(手数料:500円)
・【全国銀行個人信用情報センター(KSC)】
主に銀行や信用金庫等のローン情報が登録されている。
これらの機関に申し込めば、自分の信用情報を確認でき、完済記録や延滞記録の有無を知れます。
情報が消えるとどうなる? 新たな借り入れやローン審査への影響
信用情報から過去の情報が消えると、それに応じて『借り入れ経験のない人』と同じような扱いをされることがあります。つまり、良好な履歴(ポジティブ情報)も消えるため、初めて借り入れを行う人と同じ「スーパーホワイト」状態になる可能性もあります。
特に30代以上で信用情報が真っ白だと、かえって「過去に事故があって情報が消えたのでは? 」と審査で疑念を持たれることもあります。そのため、今後クレジットカードなどを作る予定があるなら、完済後も適度にクレジットを利用しておくことも一つの対策になります。
信用情報の記録は5年間が目安。完済後の管理も大切です
カードローンやキャッシングを完済した場合、その情報は信用情報に原則5年間記録され続けます。延滞などがなければ、それはマイナスではなく「きちんと返した証拠」としてプラスに評価されることもあります。
情報が残っている期間でも、新たな借り入れやクレジットカード発行は問題なく可能なケースが多く、むしろポジティブな履歴は信用力を高める材料にもなります。完済後も安心せず、自分の信用情報を一度確認してみることで、今後のライフプランや資金計画にも役立つでしょう。
出典
株式会社シー・アイ・シー よくあるご質問
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー