住宅ローン「4000万円」の相談をしたら、「50年ローンなら通りそう」と言われた! 最後まで返済できるか不安だけど大丈夫? 35年ローンとの“支払い総額”も比較

配信日: 2025.06.06

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住宅ローン「4000万円」の相談をしたら、「50年ローンなら通りそう」と言われた! 最後まで返済できるか不安だけど大丈夫? 35年ローンとの“支払い総額”も比較
住宅を購入する際に住宅ローンを利用する人は多いと思います。住宅の価格が上昇傾向にあることを受けて、近年では50年かけて完済する「50年ローン」が登場しています。50年ローンを組んだ場合、人生の多くの部分を支払いに費やすことになるため、完済できるのか不安になりますよね。
 
本記事では、35年ローンと50年ローンでどれだけ支払いが違うのか、50年ローンのメリットとデメリットを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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35年と50年で支払いがどれだけ違うのか

一般的に住宅ローンの最長返済年数は35年と言われてきました。しかし、近年は50年ローンを提供する金融機関が増えてきています。ローン期間を延ばすことで月々の支払いを抑えられ、家を買うハードルを下げているのです。
 
35年と50年で実際に支払うお金はどれだけ違うのでしょうか? 4000万円のローンを組むと想定して考えてみましょう。
 
例として、35年ローンを年1.021%の金利(期間中変動がないものとして計算)でボーナス払いなしで組んだ場合、月々の支払いは11万3306円です。完済時の支払い総額は4758万8364円となっており、利息などで借入額より700万円以上多く払うことになります。
 
一方、50年ローンを組んだ場合、35年ローンよりも金利が高くなります。年1.351%の金利で、先ほどと同様に計算すると、月々の支払いは9万1735円です。
 
50年ローンは35年ローンよりも支払いの期間が長いため、月々の支払いを抑えることができます。しかし、50年ローンを組んだ場合の完済時の支払総額は5504万904円で、借りた金額を大きく上回るお金を支払うことになります。
 

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50年ローンは住宅購入のハードルが下がる

50年ローン最大のメリットは、月々の返済金額を抑えられることです。先ほど紹介した4000万円を35年と50年で返済する場合のシミュレーションでも、月2万円ほどの差がありました。ローンの返済期間を長くすることで月々の返済金額を抑え、若いうちに希望する物件を購入できることは大きなメリットと言えるでしょう。
 

50年ローンはおすすめとは言えない

50年ローンのデメリットは、返済年数が長いため将来の見通しが立てづらいことです。20歳でローンを組んだとしても完済時は70歳になるので、退職して年金から住宅ローンを払う人もいるでしょう。返済期間である50年の間に思わぬ事態に見舞われることもあるかもしれません。
 
多くの住宅ローンは死亡や病気、けがに備えて団体信用保険(団信)を付けることができます。ただ、団信を付けると金利が上がり月々の支払いも増えるので、団信付きでローンを組むときは団信も含めた金利で考える必要があります。
 
将来の見通しが立てづらく、返済金額も大きくなるため50年ローンはおすすめとは言えません。しかし、住宅ローンは途中で繰り上げ返済することも可能ですので、若いうちに50年ローンを組んでおき、生活に余裕ができたら繰り上げ返済するという考え方もあります。
 
また、住宅ローンはほかの融資に比べて金利が低いため、住宅にかかる月々の返済額を抑えて余剰金を投資に回すという考え方もあるので、50年ローンが一概に良くないとは言えません。
 

よく考えてローンを組もう

50年ローンは将来の見通しが立てづらいというデメリットがあります。退職してからも年金で返済を続けたり、状況が変わって支払いが困難になる人もいるでしょう。ローンの期間が長いと支払総額も大きくなるため、おすすめとは言えません。
 
しかし、返済期間を長くすることで月々の支払金額を抑えられるため、50年ローンは若いうちに家を購入しやすくなるというメリットがあります。ただ、住宅価格の高騰によりやむを得ず50年ローンを組む人もいるようで、そういった場合には、本当に返済することができるのかよく考えることが必要です。
 
住宅ローンを組む際はよく比較して、自分に合った支払方法を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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