「500万円以上」する車を一括で購入したという友人。私はいつも「ローン」なのですが、車は「一括購入」が一般的なのでしょうか…?

配信日: 2025.04.30

この記事は約 3 分で読めます。
「500万円以上」する車を一括で購入したという友人。私はいつも「ローン」なのですが、車は「一括購入」が一般的なのでしょうか…?
車の購入は、日常の出費と比べれば決して安くない買い物です。販売店の多くがローン支払いに対応している一方で、現金一括購入を選択する人も見受けられますが、2つの支払方法はどのような目安で使い分ければいいのでしょうか。
 
この記事では車の「現金一括購入」「ローン」それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車購入時の支払い方法は「現金」「ローン」どちらも一長一短

株式会社ネクステージの実施した「自動車購入とローンに関する調査」によると、ローン利用者の年代別割合では「40代:42.3%」が最も高くなっており、次いで30代、20代、50代と続き、60代では0%という結果となっています。
 
記事ではこの結果から「ライフスタイルの変化がローン購入を考えるきっかけになっている」と推察されている通り、「どちらが一般的か」という結論は一概に示されていません。どちらの方法もメリット・デメリットがあるので、以下で詳しく見ていきましょう。
 

「現金一括」のメリット・デメリット

車を現金一括で購入するメリットには、以下のようなものがあります。
 

・支払総額を安くできる

借り入れに頼らず現金一括で購入する場合、金融機関やローン会社に対して支払う利息・手数料といった諸費用がかからず、支払いを購入代金に絞ることが可能です。
 

・車の所有権が自分に移る

車をローンで購入する場合、車の所有権はローンを完済するまでの間ローン会社やディーラーに移り、基本的に残債がある間は自由に車を売買・譲渡できません。現金一括であれば購入時点で自分に所有権が移るため、そうした制限を気にせずに乗り換えや売却を視野に入れることができます。
 
一方、現金一括購入の主なデメリットは以下のような点です。
 

・手持ち以上の価格の車は買えない

現金一括の場合、当然ながら手元の資金以上の価格となる車を買うことはできません。場合によっては、購入する車種やグレードの妥協を検討する必要もあるでしょう。
 

・貯蓄が目減りする

手持ちの資金を切り崩して購入することになるため、貯蓄額はそのぶん大きく目減りします。急な出費への対応が難しくなるため、予算を組みづらくなるケースもあるでしょう。
 

「ローン」のメリット・デメリット

ローンを利用して車を購入する場合のメリットは、大きく分けて以下の2点です。
 

・手元の資金を減らさずに済む

ローンを利用することで、貯蓄に大きな影響を与えずとも車の購入が検討できます。引っ越しや子どもの入学、出産といったライフイベントを控えている場合はローンを選択するのも手です。
 

・購入する車を妥協しなくてもいい

ローンを組む場合、借り主の収入状況や信用情報にもよりますが、ご自身の貯蓄額を超えた金額を借り入れることもできるでしょう。短期での乗り換えを視野に入れていない場合は、ローンを利用して性能や装備を優先するのも一考です。
 
一方、ローンには以下のようなデメリットも存在します。
 

・支払総額が増える

一般に、ローンで支払う利息額は同じ利率であれば借入金額が多く、返済回数が多いほど増加しますので、収入と返済のバランスを意識することが重要です。
 

・他のローンの利用状況に左右される

ローンの審査時には、住宅ローンなど他の借り入れの有無を申告する必要のあるローン会社がほとんどです。既存の返済額と合算して、収入に対する返済比率が高い場合は、借入可能額の上限が下がる、審査に通らないといったケースも考えられます。
 

まとめ

現金一括、ローン利用による車の購入はそれぞれメリット・デメリットが存在します。本人や世帯の生活状況、収入・貯蓄状況に応じた判断が重要ですので、ご自身のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
 

出典

株式会社ネクステージ 【調査レポート】自動車購入とローンに関する調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集