友人は実家から会社に通っており、家には毎月「2万円」入れているそうです。なんとなく少ない気がするのですが、相場はどの程度なのでしょうか? また、貯金はどれだけできているのでしょうか?

配信日: 2025.06.14

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友人は実家から会社に通っており、家には毎月「2万円」入れているそうです。なんとなく少ない気がするのですが、相場はどの程度なのでしょうか? また、貯金はどれだけできているのでしょうか?
新規卒業者で実家暮らしをしている場合、毎月家に入れるお金と貯金は平均どのくらいなのか、目安を知りたい人もいるでしょう。
 
今回は、新規卒業者で実家暮らしの人が毎月家に入れるお金と貯金の目安を解説します。
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新規卒業者の手取りの平均額

厚生労働省東京労働局「学卒者の初任賃金」によれば、東京都の令和6年3月新規卒業者の平均初任給は表1の通りです。
 
表1

大学卒業者 短期大学卒業者 専修学校卒業者 高校卒業者
平均初任給 21万6500円 20万2400円 20万1000円 18万9200円

※厚生労働省東京労働局「学卒者の初任賃金」を基に筆者作成
 
表1の平均初任給は額面のため、手取りを計算する必要があります。一般的な手取りは、額面の7~8割程度とされています。
 
手取りが額面の8割と仮定すると、新規卒業者の平均手取り額は下記の通りです。

●大学卒業者:21万6500円×0.8=17万3200円
●短期大学卒業者:20万2400円×0.8=16万1920円
●専修学校卒業者:20万1000円×0.8=16万800円
●高校卒業者:18万9200円×0.8=15万1360円

したがって、新規卒業者の手取りの平均は、15万1360〜17万3200円ほどと考えられます。
 

実家暮らしの人が毎月「家に入れるお金」と「貯金」の目安

実家暮らしの社会人が、毎月家に入れるお金は手取りの2割程度、貯金は4割程度が目安とされています。
 
新規卒業者の平均の手取りを基に、実家暮らしの人が毎月家に入れるお金と貯金の平均を推測したものを表2にまとめました。
 
表2

最終学歴 平均初任給の手取り 家に入れるお金 貯金
大学卒業者 17万3200円 3万4640円 6万9280円
短期大学卒業者 16万1920円 3万2384円 6万4768円
専修学校卒業者 16万800円 3万2160円 6万4320円
高校卒業者 15万1360円 3万272円 6万544円

※筆者作成
 
表2を基に自分の手取りを比較すれば、家に入れるお金と貯金のおおよその目安が把握できます。例えば、大学卒業者で1ヶ月の手取りが17万3200円程度だった場合、家に入れるお金は3万4640円、貯金は6万9280円程度が目安になるでしょう。
 

毎月「実家に入れるお金」と「貯金」の金額を決める流れ

実家暮らしでも支出が多い人は、目安の通りにお金を入れて貯金にまわすことが難しい可能性もあります。そこで、個々の金銭状況に応じて金額を決める流れを下記にまとめました。

1・給料と支出を把握する
2・実家に入れる金額のめどをつける
3・上記を踏まえて、家に入れる具体的な金額を決める

まず、毎月の給料と支出の差額から、どのくらいお金が余るのかを把握します。そのうえで、実家に入れる金額を決めるとよいでしょう。自分が実家にいることで、家計にどれくらいの負担を与えているのか、親に聞くことも大切です。
 
なお、親から受け取りを拒否された場合には「結婚資金として預かっていてほしい」などと伝えると、受け取ってもらいやすくなるかもしれません。
 

新規卒業者の実家暮らしでは家に入れるお金が「平均3万円」、貯金は「平均6万円」が目安と考えられる

新規卒業者で実家暮らしの場合、家に入れるお金がおよそ3万円、貯金はおよそ6万円が目安となるようです。支出が多い人など、平均の通りにお金を入れたり貯金にまわしたりすることが難しい場合には、給料から余った金額で決めてもよいでしょう。
 
新規卒業者の実家暮らしで、家に入れるお金と貯金をどれくらいにしたらよいのか悩んでいる人は、今回の内容を参考にしてください。
 

出典

厚生労働省東京労働局 学卒者の初任賃金
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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