旅行が趣味の60代夫婦です。定年後、月の半分は「キャンピングカー」で生活しながらの旅行を検討していますが、購入とレンタルではどちらがコストをおさえられますか?
配信日: 2025.06.09

そこで頭を悩ませるポイントが「キャンピングカーを購入するか、レンタルするか」です。
本記事では、月の半分をキャンピングカーで生活する場合、購入とレンタルどちらの方が経済的かという疑問にお答えします。

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キャンピングカーの購入価格とレンタル価格の相場
キャンピングカーの購入価格は、車種や仕様によって大きく異なります。あるキャンピングカー販売会社で展開されているキャンピングカーの車両本体価格は、表1の通りです。
表1
種類 | 車両本体価格(税込み) |
---|---|
軽キャブコン | 約280万円~410万円 |
バンコン | 約470万円~840万円 |
キャブコン | 約950万円~1220万円 |
※筆者作成
ただし、車両を購入した場合、維持費として自動車税や重量税、車検費用などが追加で必要となります。
一方、レンタル料金は車種やシーズンによって変動します。あるキャンピングカーレンタル会社によると、レンタル価格(24時間)は表2の通りです。
表2
種類 | レンタル価格(24時間) | |||
---|---|---|---|---|
平日 | 週末(金土日祝) | ハイシーズン | プレミアムシーズン | |
軽キャブコン | 約2万3000円 | 約3万円 | 約3万5000円 | 約5万円 |
バンコン | 約2万6000円 | 約3万4000円 | 約3万9000円 | 約5万4000円 |
キャブコン | 約2万8000円 ~3万1000円 |
約3万4000円 ~3万7000円 |
約4万円 ~4万4000円 |
約5万9000円 ~6万3000円 |
※筆者作成
表2の金額は、24時間の利用料金です。レンタルする際には、長期利用による割引なども考慮する必要があります。
購入とレンタルのコスト比較
月の半分、つまり年間約180日間キャンピングカーを使用する場合、購入とレンタルでそれぞれ以下のコストがかかると想定されます。
●車両本体価格:約470万円(バンコンタイプの最安値)
●維持費:約17万3000円(自動車税、環境性能割、重量税、自賠責保険、リサイクル預託金)
●合計購入金額:487万3000円
●レンタル料金:平日2万6000円、休日3万4000円(24時間あたりのバンコンの金額)
●年間利用日数:平日130日、休日50日、合計180日(仮定)
●合計レンタル金額:508万円
これは簡易的な試算ですが、長期間にわたって月の半分をキャンピングカーで生活する場合は、購入の方がコストをおさえられる可能性が高いでしょう。
キャンピングカーを安く買う方法
キャンピングカーは基本的に受注生産のため、乗用車のように決算月やモデルチェンジ前にお買い得になる、といったテクニックがあまり当てはまりません。オプションによって金額が大きく変動するため、自分に必要なオプションを吟味して、余分な装備を減らすことで、コストをおさえることができます。
また、ディーラーの展示車両を狙うという選択肢もあります。この場合もオプションを確認して、自分に必要な装備がそろっているかをよく考えることが重要です。
長期にわたって月の半分をキャンピングカーで生活するなら購入も検討しよう
月の半分をキャンピングカーで過ごす生活を1年以上続けるのであれば、レンタルよりも購入の方がコストをおさえられる可能性が高くなります。
一方で、まずは試してみたいという段階であれば、レンタルでさまざまな車種を体験してから、必要に応じて購入に切り替えるというアプローチもいいでしょう。
キャンピングカーで旅行する生活は、自由で豊かなセカンドライフを送る選択肢としてとても魅力的です。ライフスタイルと費用の両面をしっかりと検討して、最適なスタイルを見つけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー