「新卒で実家暮らし」、手取り「月19万円」です。家に「生活費」をどのくらい入れるのが一般的ですか?
配信日: 2025.06.08


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目次
実家暮らしの社会人が実家に入れる生活費の目安
実家で暮らす社会人が家に入れる生活費は、手取りの20%程度が目安とされます。表題の手取り19万円の場合、3万8000円を実家に入れる計算です。ただし、家に入れるお金を手取りに対する割合で決めると、手取りが少ない場合は負担が重くなるかもしれません。
そのため、実家に入れる生活費を決める際は、割合だけでなく給料の金額も考慮することが大切です。例えば、平均よりも多く給料をもらっている場合には入れる金額を増やし、少ない場合は減らすといった調整をするのもよいでしょう。
新卒で手取りが「月19万円」は平均よりも多い?
自分の手取りが平均と比べてどの程度かを知るには、新卒の平均初任給と照らし合わせることが1つの方法です。令和6年の東京労働局「学卒者の初任賃金」によれば、東京都の新規卒業者の平均初任給は表1の通りです。
表1
大学卒業者 | 短期大学卒業者 | 専修学校卒業者 | 高校卒業者 | |
---|---|---|---|---|
平均初任給 | 21万6500円 | 20万2400円 | 20万1000円 | 18万9200円 |
※東京労働局「学卒者の初任賃金」を基に筆者作成
表1は額面の平均のため、自分の手取りから額面を算出する必要があります。一般的に、手取りは額面の75%〜85%ほどとされています。
上記の条件を基に、手取りが19万円だった場合の額面を計算しましょう。
・額面:19万円÷0.75=25万3333円
・額面:19万円÷0.85=22万3529円
手取りが19万円だった場合の額面は、約22万3529円〜25万3333円です。表1に記載した平均初任給と比較すると、多く給料をもらっているため、実家に入れる生活費は一般よりも多くてもよいかもしれません。
なお、表1の金額は東京都の新規卒業者の平均初任給です。地域によって金額は異なる可能性があります。
実家暮らしの社会人が実家に生活費を入れる際の2つのポイント
実家暮らしの社会人が実家に生活費を入れる際、考慮したい2つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、親と相談して金額を決めることです。家計の状態はそれぞれに異なるため、自分の収入や家族の状況などを加味し、双方が納得できる金額に設定しましょう。
2つ目のポイントは、金額を臨機応変に調整することです。ときには想定外の出費が重なり、設定していた生活費を入れることが難しくなることもあるかもしれません。
逆に、家族の出費が増えて、より多くの金額を入れた方がよい場合もあるでしょう。「月に○万円」と縛られすぎず、状況に応じて金額を調整することも大切です。
実家暮らしの社会人が実家に入れる生活費は20%が目安とされる
新卒で実家暮らしの社会人が実家に入れる生活費は月給の手取りの20%が目安とされています。しかし、給料が平均よりも少ない人など、生活費を手取りの20%の割合で入れることが難しい場合は、給料の金額を基準にすることも大切です。
なお、新卒で手取りが19万円の場合、給料を平均よりも多くもらっている可能性があります。実家暮らしで生活費をどのくらい入れたらよいのか悩んでしまう人は、今回の内容を参考にしてください。
出典
東京労働局 学卒者の初任賃金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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