大学生の親が「学費」以外に支払うもの…「振袖」「国民年金」「卒業袴」「就活費用」!少なく見積もっても「50万円」くらい必要って本当ですか?
配信日: 2025.05.31

今回は、「学費以外にかかるお金」について、それぞれの費用相場を確認しながら、総額でどの程度を見積もっておくべきかを整理します。

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目次
振袖の費用は?購入・レンタル・写真代
20歳になると、成人式に参加するために「振袖」を用意しようと考えているご家庭も多いでしょう。費用は、レンタルで平均10万円〜20万円、購入の場合は30万円〜50万円以上が相場といわれています。
また、着付け・ヘアメイク・記念写真などを含めた「前撮りセットプラン」を利用すると、トータルで25万円〜40万円ほどの出費となるケースもあるようです。地域や業者、内容によって金額差があるため、早めの比較・予約が重要でしょう。
卒業式は「袴」でまた出費?レンタル費用はいくらくらい?
大学卒業時には「袴姿」で式典に出席する場合もあります。袴のレンタル相場は7万円前後といわれており、着物と袴のセットに加え、着付け・ヘアメイクも含まれるプランもあります。
卒業式シーズンは予約が集中するため、希望の衣装や価格帯を確保するには早ければ1年前からの準備が必要です。なお、大学によっては指定業者での申し込みが推奨されることもあるため、情報収集はしっかり行いたいところです。
一方、就職活動用のリクルートスーツをそのまま着用するケースもありますが、式典用として新たにスーツやネクタイ、革靴などを新調するケースもあり、トータルで3万~5万円前後の出費になることがあります。
いずれの場合も、卒業式は人生の大きな節目であり、写真撮影や同窓会などが予定されることも多いため、ある程度の費用は見込んでおくと安心でしょう。
20歳からの「国民年金」支払い、親が払う?子どもが払う?
子どもが20歳になると、学生でも国民年金への加入が義務づけられます。令和6年度の保険料は月額1万7510円で、1年間でおよそ21万円の支出になります。
学生には「学生納付特例制度」があるため、本人が申請すれば納付を猶予できますが、将来の年金額に影響が出る可能性もあるため、親が負担して納めておく家庭も少なくありません。
なお、納付した年金保険料は親の所得控除(社会保険料控除)として使えるため、確定申告・年末調整で戻ってくるでしょう。
その他にも意外な支出が…仕送り・引っ越し・就活費用など
振袖・袴・年金以外にも、大学生活には見えないコストが多く潜んでいます。例えば、実家を離れている場合は仕送り(家賃・食費・通信費など)で月額10万円以上かかるケースもあります。また、就職活動では交通費・スーツ代・証明写真代など、合計10万〜20万円程度の出費も想定しておきたいところです。
もちろん、アルバイトで生活費や一部の出費をまかなっている学生も多く、すべてを親が負担するわけではありません。しかし、タイミングによっては一時的に高額な支出が重なる場面もあり、「必要なときに出せるかどうか」が家計に大きく影響します。子どもの自立を後押ししつつ、必要に応じてサポートできる体制を整えておくことが理想です。
学費以外に「50万〜100万円超」かかる場合も
大学4年間で「学費以外」にかかる費用は、家庭ごとの選択や進路によって差がありますが、少なく見積もっても50万円以上、内容によっては100万円を超えることもあります。
もちろん、すべてにお金をかける必要はありませんし、家計や価値観によって優先順位は変わります。学費以外にかかる出費も把握し、無理のない範囲で備えておけば、気持ちにもゆとりをもって子どもの成長を見守れるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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