SNSで牛乳パックが「メルカリ」で売れるという投稿を見ました。とはいえ手数料や配送料を考えたら手元に残るお金は「雀の涙」程度でしょうか?
配信日: 2025.06.02

本記事では、牛乳パックがメルカリで売れる理由と、実際の利益はどれくらいになるのかについて解説していきます。

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牛乳パックがメルカリで売れる理由とは?
一見、捨てるだけの牛乳パックがメルカリで売れると聞くと驚くかもしれません。しかし、実際にメルカリでは牛乳パックが売買されています。
その主な理由は、子どもの工作やDIYの材料としての需要です。特に夏休みの自由研究の時期には、牛乳パックを使った工作が人気で、必要な数を短期間で集めるのが難しい家庭が、メルカリで購入するケースが増えているようです。
また、牛乳パックを洗って乾かす手間を省きたい人や、普段牛乳を飲まない家庭なども、メルカリで購入する傾向があります。
実際の利益はどれくらい? 手数料と配送料を考慮した収支シミュレーション
牛乳パックが売れるとはいえ、実際にどれくらいの利益が出るのでしょうか。
メルカリでは、販売価格の10%が販売手数料として差し引かれます。例えば、牛乳パック12枚を300円で販売した場合、販売手数料は30円となり、残りは270円です。
次に、送料を考慮する必要があります。牛乳パック12枚をまとめて送る場合、梱包サイズによって送料が異なりますが、仮にらくらくメルカリ便の60サイズ(3辺の合計が60センチ以内・2キログラムまで)で送ると、送料は750円です(2025年5月現在)。
この場合、販売価格よりも送料の方が高くなり、赤字となってしまいます。そのため、牛乳パックを販売する際には、送料を抑える工夫が必要です。例えば、送料を購入者負担にしたり、大量にまとめて販売したりすることで、1枚あたりの送料を下げることができます。
牛乳パックを高く売るためのコツと注意点
牛乳パックをメルカリで販売する際には、以下のポイントに注意すると、より高く売れる可能性があります。
1. まとめ売りをする
2. 清潔な状態で出品する
3. 商品説明を丁寧に書く
4. 季節やタイミングを考慮する
5. 梱包や発送方法を工夫する
牛乳パックは、1枚ずつよりも10枚や20枚など、まとめて販売した方が需要があるでしょう。特に、夏休みの自由研究に使われることが多いため、そのタイミングにまとめ売りすることが効果的です。
出品する際は、使用済みのパックをしっかり洗って乾かし、清潔な状態にしておくことが大切です。臭いや汚れが残っていると、購入者の信頼を損ねるおそれがあります。
また、商品ページには、パックの状態や枚数、サイズ、発送方法などを詳しく記載しましょう。情報が充実しているほど購入者の不安が減り、購入につながりやすくなります。
まとめ
牛乳パックをメルカリで販売して大きな利益を得るのは難しいかもしれませんが、工夫次第でちょっとしたおこづかいになり、リサイクルにもつながります。
また、子どもと一緒に出品作業をすることで、リサイクルやお金に関する教育にもなるでしょう。収入源としてだけでなく、環境への配慮や教育的な観点からも意義がある取り組みといえるかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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