子どもの希望大学の「受験費用」が20万円ですが、平均と比べて高いですか?「MARCH」の受験料もあわせて確認

配信日: 2025.05.26

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子どもの希望大学の「受験費用」が20万円ですが、平均と比べて高いですか?「MARCH」の受験料もあわせて確認
大学進学費用の中で意外と盲点なのが、試験料や交通費など受験に関する費用です。受験する学校数が多くなれば多くなるほど、その費用も膨らんでいきます。具体的な費用については学校ごとに異なりますが、平均ではどのくらいかかっているのでしょうか。
 
本記事では、大学受験費用や内訳について解説します。
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大学受験費用の平均は約30万円

日本政策金融公庫の調査によると、大学受験費用の平均は30万3000円です。受験費用には受験したすべての学校・学部の受験料に加えて、受験のための交通費・宿泊費も含まれています。
 
また、一口に受験費用といっても国公立大学・私立大学文系・私立大学理系でも変わるのに加えて、受験する学校や学部数が増えればそれに伴って受験費用も増えるでしょう。
 
それぞれの受験費用については、以下のとおりです。

●国公立大学:27万7000円
●私立大学文系:31万3000円
●私立大学理系:32万2000円

国公立大学よりも私立大学のほうが、最終的な受験費用は高い傾向にあります。受験のための交通費・宿泊費の観点から考えると、地元大学以外を受験するとさらに飛行機代や新幹線代・ホテル代などで数万円から数十万円かかる可能性も高いです。
 
あくまでも各受験費用は目安になるため、人によっては受験費用が数万円で収まることもあれば、100万円近くかかるケースもあるかもしれません。
 
また、大学入学時には受験費用以外にも、学校納付金や入学しなかった学校への納付金も支払わなければならず、受験から入学までの間にも多額の費用が発生する可能性があることを覚えておきましょう。
 

大学ごとの受験料はどれくらいになる?

受験費用のなかの1つとして受験料が挙げられますが、ある程度の金額について把握しておくのは重要です。受験費用のうち受験料については、確認しておきましょう。
 
具体的な受験料については大学ごとで異なるのに加えて、複数学部や学科を同時受験すると2つ目以降が割引されるケースもあります。
 
いくつかの大学の受験料について東京に本部を置く私立大学の頭文字を取った通称「MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)」および国公立大学の2025年度入試の受験料を図表1にまとめました。なお、正確な情報や入試方法などについては、各大学の公式ホームページを確認してください。
 
図表1

大学名 受験料
明治大学 3万5000円
青山学院大学 3万5000円
立教大学 3万5000円
中央大学 3万5000円
法政大学 3万5000円
国公立大学 1万7000円

明治大学 2025年度入試ガイド
青山学院大学 2025年度 一般選抜ダイジェスト
立教大学 立教大学 入学試験要項
中央大学 入試情報
法政大学 2025年度入学試験要項
e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令を基に作成
 
以上のようにMARCHでは、1出願の受験料は3万5000円になっていますが、複数学科や学部を受験すると2出願以降の併願は受験料が割引される傾向にあります。
 
例えば、明治大学では1学部・1方式出願の受験料は3万5000円で、複数学部・方式を併願すると2学部目・2方式目以降は1学部・1方式ごとに2万円です。
 
同じ学校で複数学部や方式を受験すると比較的受験料を抑えられますが、MARCHすべてを1出願すると受験料は3万5000円×5校=17万5000円になります。
 
他にも共通テスト利用入試なども用意されているため、どのような方法で受験をするかも重要なポイントです。
 

まとめ

大学受験費用の平均は30万円程度ですが、人によってはさらに高くなるかもしれません。複数大学を受験するケースも多いため、志望校を決めた段階で受験料については計算して、あらかじめ用意することも重要です。
 
また、大学に合格した後にも学校納付金の支払いが控えています。入学後の学費ばかりに目がいきがちですが、交通宿泊費を含む受験費用や滑り止め大学への納付金など、入学前にも多額の費用がかかる可能性があることを知っておきましょう。
 

出典

日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果
e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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