めいの大学入学祝いに「1万円」は少ない? 親戚付き合いの“暗黙のルール”と、失礼にならない金額の相場を解説
配信日: 2025.03.30 更新日: 2025.04.01

本記事では、失礼にならない入学祝いの金額やマナーについて解説します。

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大学入学祝いどう贈る?
大学入学祝いは、新生活を始める学生の新しい門出を応援する意味があります。一般的には現金を贈ることが多いですが、ブランド小物などのギフトを選ぶ人もいます。
親戚間での金額や贈る時期について一般的なマナーがありますが、家庭ごとに暗黙のルールが存在することもあるので注意が必要です。筆者の親世代も、おじ・おば同士が、めいやおいの進学時は「お祝い金2万円」など、過去の例から外れないようにお祝いを贈っていました。
お祝い金は、金額によっては「少ない」とか「私は○円渡したのに……」ともめる原因にもなりやすいため、親やきょうだいと相談しておくと安心でしょう。お祝いを贈る時期は、合格が決まり入学が確定した後が一般的です。
筆者の知人の中には、「入学準備で物入りになるから」と、合格が早くに決まっている場合は年明けなど早めにお祝いを渡す、という意見もありました。
親戚への入学祝いの相場はどのくらい?
入学祝いの金額は、贈る側と贈る相手との関係性によって変わります。一般的な相場は次の通りとされます。
●祖父母から孫へ:3万円~10万円
●おじ・おばからおい・めいへ:1万円~5万円
●いとこなどへ:5000円~1万円
祖父母は比較的高額なお祝いを贈ることが多いですが、おじ・おばであれば1万円~5万円が一般的でしょう。
ただし、親戚内での慣習によって金額が異なることもあり、ほかの親族と足並みをそろえることで誤解を防げます。特に「〇〇家は毎回このくらい贈っている」という決まりがある場合は、それに合わせるのが無難でしょう。
めいへの大学入学祝い1万円は少ない? それとも妥当?
おじ・おばとして入学祝いに1万円を贈るのは、相場の範囲内です。ただし、親戚内で「2万円以上にそろえる」とされている場合や、これまでの入学祝いがそれ以上だった場合には、1万円では少ないと不満に感じさせるかもしれません。
めいやおいとの関係が深く、頻繁に交流がある場合には、1万5000円~2万円のお祝いを贈るのが良いでしょう。一方、あまり親しくない場合や、ほかの親戚とのバランスを考えるなら1万円でも問題ありません。
金額にこだわるよりも、お祝いの気持ちを伝えることが最も大切です。手書きのメッセージを添えたり、使いやすいギフトカードと組み合わせたりすると、より心のこもった贈り物になります。
失礼にならない入学祝いの渡し方とポイント
お祝い金を贈る際は、ご祝儀袋(のし袋)の選び方やマナーにも気を配りましょう。大学入学祝いには「紅白のちょう結び」の水引のご祝儀袋を使用し、表書きには「御入学御祝」や「祝御入学」と記載します。
現金以外に、使いやすい商品券やギフトカードを贈るのも喜ばれます。直接めいやおいに会って渡すのが理想ですが、遠方に住んでいる場合は郵送でも問題ありません。その際、手紙を添えて「新生活を楽しんでほしい」「頑張ってね」といった気持ちを伝えると、より温かい贈り物になるのでおすすめです。
まとめ
めいへの大学入学祝い1万円は相場内ですが、地域や親戚内の慣習、関係性によって適切な金額は異なります。お祝い金だけでなく、ギフトや心のこもった手紙を添えると、より気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
ご祝儀袋の選び方や渡すタイミングにも気を配ると、より丁寧な贈り物になります。家庭ごとの習慣を確認しながら、最適な方法を選べると良いですね。
執筆者:古澤綾
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