実家の片づけを手伝っていると「テレホンカード」を見つけました。懐かしいのですが、もう使うこともありませんよね……
配信日: 2025.03.05

本記事では、テレホンカードについて解説します。

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テレホンカードとは
テレホンカードとは、公衆電話を使用するためのプリペイドカードのことです。公衆電話は小銭を使って通話することが一般的ですが、小銭よりも使い勝手がよいなどの理由で広く普及しています。
しかし、携帯電話が普及し始めると公衆電話の利用者が減り、テレホンカードの需要も減っていきました。近年では、あまり見かけないもののひとつかもしれません。
ただし、公衆電話でテレホンカードを使用することは今も可能です。公衆電話の数は少なくなっていますが、駅や公共施設には残っていることもあります。
災害時には携帯電話の回線が混雑し、つながりにくくなることがあります。その際の連絡手段になるのが公衆電話です。災害時の緊急通報(110番、118番、119番)や災害時の無料化実施時には、テレホンカードや硬貨は不要です。
もちろん、災害時以外でも携帯電話が使えないときの有効な連絡手段になるでしょう。財布などにテレホンカードを何枚か入れておくと、緊急時に役立つかもしれません。また、携帯電話を持たせる前の小さな子どもに、テレホンカードを持たせることも考えられます。
テレホンカードを日常的に使う人は少なくなってきたかもしれませんが、緊急時には有効な連絡手段として役立ちます。まだ、活躍の場はあるといえるでしょう。
テレホンカードは買い取ってもらうことも可能
テレホンカードは、そのデザインや希少性から、一部のコレクターの間で人気があります。そのため、専門店などで買い取ってもらうことも可能です。買い取りの可否や金額はお店によって異なりますが、種類や状態によっては高い値が付くこともあります。
テレホンカードを持っており、扱いに困っている場合は売却を検討してみてもよいでしょう。思わぬ収入になるかもしれません。
ここからは、テレホンカードの買い取り価格が決まるポイントについて解説します。
テレホンカードの度数
テレホンカードには、利用できる金額を示す度数が表示されています。テレホンカードに設定されている度数はさまざまですが、50度と105度が主流です。50度は500円、105度は1050円分として利用できます。
基本的には、度数が高いテレホンカードのほうが価値は高くなりますが、度数の残りも重要です。未使用のものは買い取り価格が高くなる傾向にあり、反対に使用済みのものは買い取り価格が減額、もしくは買い取り不可になることもあります。
テレホンカードの絵柄
テレホンカードの買い取り価格の決め手として、絵柄も重要な要素のひとつです。芸能人やアニメのキャラクターなどが絵柄に使用されているテレホンカードは、一般的なものよりも高額で取引される傾向にあります。そのほか、イベントなどで販売される限定デザインや、人気の競走馬が描かれているものも高額買い取りが期待できます。
テレホンカードの保存状態
市場やコレクターの間では、きれいな状態のテレホンカードがより好まれます。
仮に人気が高いデザインのテレホンカードであっても、擦れや変色、折れ曲がりなどがある場合には買い取り価格が減額されることも少なくありません。反対に、保存状態がよいテレホンカードであれば、価値が上がることもあるでしょう。
テレホンカードはまだ活躍の場がある
携帯電話の普及などが理由で、テレホンカードは日常生活で利用する機会は少なくなってきました。しかし、緊急時の連絡手段として公衆電話が有用なことから、テレホンカードを使う機会が完全になくなったわけではありません。
また、テレホンカードは一部のコレクターの間で人気があるため、コレクションとしての需要もあります。テレホンカードの種類や保存状態などによっては、高値で取引されることも少なくありません。利用しないテレホンカードを買い取りに出せば、思わぬ収入になることもあるでしょう。
出典
西日本電信電話株式会社 NTT西日本 災害対策
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー