来月「40歳の誕生日」を迎える私。友人から「特定健診は受けた方がいい」と言われたのですが、会社で「健康診断」を受けている私でも受けられますか?

配信日: 2025.04.27

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来月「40歳の誕生日」を迎える私。友人から「特定健診は受けた方がいい」と言われたのですが、会社で「健康診断」を受けている私でも受けられますか?
特定健診(特定健康診査)は「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、医療保険者(市町村や健康保険組合など)に実施が義務づけられた、メタボリックシンドロームに着目した健診のことです。
 
国民健康保険や全国健康保険協会(協会けんぽ)、健康保険組合などの医療保険に加入している40歳以上75歳未満の方が受けられます。生活習慣病の予防にもつながる特定健診について、本記事では詳しく解説します。
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40歳以上75歳未満の医療保険加入者が対象の「特定健診」とは?

特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して、高血圧症や糖尿病などの病気のリスクの有無を検査し、リスクがある方の生活習慣をより望ましいものに変えていくための「特定保健指導」を提供することで生活習慣病の予防・改善につなげることを目的とした健康診査です。
 
政府広報オンラインによると、基本的な健診の項目には、以下のようなものがあります。


・質問票(服薬歴、喫煙歴等)
・身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)
・理学的検査(身体診察)
・血圧測定
・血液検査
・脂質検査
・血糖検査
・肝機能検査
・検尿(尿糖、尿蛋白)

さらに医師が必要と判断した場合には、心電図検査や眼底検査、貧血検査、腎機能検査などの詳細な健診も行われます。
 
特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善が必要と判定された方に対しては、専門家(医師や保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すための「特定保健指導」を行います。
 

「特定健診」と会社の「健康診断」の違い

特定健診は40歳以上75歳未満のすべての医療保険加入者を対象にした健康診査で、国民健康保険や各健康保険組合などの医療保険者に実施が義務づけられています。一方、企業などの事業者に実施が義務づけられているのが健康診断です。
 
政府広報オンラインによれば、会社員や公務員の方など勤務先で行われる健康診断を受ける場合は、健診項目に特定健診も含まれているため、40歳以降も会社の健康診断を受けていれば特定健診を受けたことになり、原則として特定健診を別途受ける必要はありません。
 
参考までに、特定健診と健康診断のおもな相違点を表1にまとめました。
 
表1

特定健診 健康診断
費用 医療保険者などにより異なる
(無料もしくは一部自己負担あり)
事業者負担
(※検査項目に応じて別途自己負担あり)
対象年齢 40歳以上75歳未満 原則として雇用されていれば年齢は不問
特定保健指導 必要に応じて発生 なし

※筆者作成
 

まとめ

特定健診とは、メタボリックシンドロームに着目して、生活習慣病のリスクの有無を検査し、病気の予防・改善につなげることを目的とした健康診査です。
 
40歳以上75歳未満のすべての医療保険加入者が対象ですが、会社員であれば、毎年の健康診断の健診項目に特定健診も含まれているため、原則として特定健診を別途受ける必要はありません。高血圧症や糖尿病などの生活習慣病は、のちに脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気につながる恐れがあります。
 
生活の質が下がるだけでなく、医療費の増加にもつながるため、健康診断および特定健診を受診し、病気の予防・改善を目指しましょう。
 

出典

政府広報オンライン 生活習慣病とは?予防と早期発見のために定期的な受診を!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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