ガスコンロの「火力差」でガス代は10倍違う!?中火・弱火を使い分けるだけで節約に

配信日: 2025.06.05

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ガスコンロの「火力差」でガス代は10倍違う!?中火・弱火を使い分けるだけで節約に
毎日の料理に欠かせないガスコンロの火力にはおもに「弱火・中火・強火」の3段階があります。コンロの火力によってガス代がどれくらい変わるのか気になる方もいるでしょう。ガスコンロは使い方によっては光熱費の節約につながる可能性があります。
 
そこで今回は、都市ガスを使った場合の火力別のガス代を比較したうえで、それぞれの火力の適切な使い方について解説します。
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火力別のガス代を比較

まずは、ガスコンロの火力ごとに1時間使った場合のガス代を比較してみましょう。
 
1ヶ月のガス代は毎月かかる基本料金と使用量に応じて支払う従量料金からなり、従量料金は「単位料金×ガス使用量(立方メートル)」で求められます。次の条件で火力別のガス代を表1にまとめました。
 

・ガス単位料金:164.94円/立方メートル
・都市ガスの熱量:45メガジュール/立方メートル
・弱火:0.37キロワット
・中火:2.97キロワット
・強火:4.20キロワット

 
表1

1時間使用した場合のガス代
弱火(0.37キロワット) 約5円
中火(2.97キロワット) 約39円
強火(4.20キロワット) 約55円

※筆者作成
 
火力が強くなるほどガスの消費量が増え、コストも高くなります。強火は弱火の約10倍のガス代がかかる計算です。
 

弱火・中火・強火の適切な使い方

節約だけでなく、料理の仕上がりをよくするためにも火力の使い分けは重要です。それぞれの火力に適した用途を知っておきましょう。
 

弱火

煮込み料理や保温、卵焼きなどの繊細な加熱に向いています。火が鍋底をやさしく包むようなイメージで、焦げつきにくく味が染みやすくなります。1時間使ってもガス代が約5円と経済的なので、長時間加熱が必要な料理に向いています。
 

中火

炒め物や焼き物など、一般的な調理にもっともよく使われる火力です。鍋やフライパンの底全体に均一に熱が行き渡るため、効率よく加熱できます。目安は炎が鍋底からはみ出さない程度です。
 

強火

大量の湯を沸かすとき、中華料理のような一気に高温で加熱する必要があるときなど、短時間での高火力が求められる場面で活躍します。ただし、長時間の使用はガス代がかさむため、必要なときだけ使うとよいでしょう。お湯の沸騰後はすぐに火を弱めることでガス代の節約につながります。
 

火力の使い分け以外にできるガス代の節約方法

火力を使い分けるのは効果的な節約方法ですが、それ以外にも実践できる手法もあるようです。例えば電子レンジを使用する方法があげられ、電気代はかかりますが、野菜などを短時間で温めることができます。
 
ただし、電子レンジは電気を消費するため、使い方次第では電気代がかえって高くなることもあります。調理内容や時間とのバランスを見極めることが大切でしょう。
 
また、圧力鍋を使用するのも、効果的とされています。圧力鍋は火を止めた後も高圧で食材を加熱してくれるため、結果としてガスの使用量を減らせるかもしれません。
 
このほかにも鍋のサイズを適切なものにしたり、ふたを使って熱が逃げないようにしたりする方法もあるようです。自分に合った方法を用いて、ガス代の節約につなげるとよいでしょう。
 

火力を使い分けることでガス代の節約につながる

コンロにかかるガス代は、火力によって大きく異なります。1日では数十円の差であっても、年間にすると大きな差になることもあるでしょう。
 
強火は便利ですが、必要以上に使ってしまうとガス代が思いのほかかさむこともあります。普段の調理で何となく強火を使っている方は、中火や弱火を適切に使うことで、調理の仕上がりを変えることなく光熱費をおさえることが可能です。
 
家計の節約は、こうした日々の小さな見直しの積み重ねから始まります。今日からでもすぐに実践できるガス火の使い分けで、無理なく効率よく節約していきましょう。
 

出典

東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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