月給1万円アップしたので、毎日「150円のチューハイ3本」から、「すべてビール」に変えようと思います。家計にどの程度影響がありますか?
配信日: 2025.05.30

今回は、これまで毎日チューハイを3本飲んでいた場合を想定し、「すべてビールに変えた場合、年間でどれくらい出費が増えるのか?」を試算してみました。昇給後の家計にどの程度の影響を与えるのかを見ていきましょう。

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チューハイとビールの1本あたりの価格差は約50円
まずは、チューハイとビールの価格を比較します。現在よく見られるチューハイは、スーパーやディスカウント店などで1本あたり150円前後(税込み)。
一方、缶ビール(350ml)の価格は銘柄にもよりますが、200円前後(税込み)が相場です。
つまり、1本あたり約50円の価格差があることになります。この差が1日3本分となると、50円 × 3本 = 150円/日の差額になります。
ビールに切り替えると、年間の出費は約5.5万円増
まずは、現在のチューハイ代を計算してみましょう。
150円 × 3本 × 365日 = 16万4250円/年
これをすべてビールにすると、以下の通りです。
200円 × 3本 × 365日 = 21万9000円/年
21万9000円 – 16万4250円で、5万4750円の増加です。つまり、毎日の晩酌をすべてビールに変えても、年間の出費は約5.5万円の増加にとどまります。
昇給分の半分以下で“毎日ビール生活”が実現
昇給により月給が1万円アップしたとしても、社会保険料等により異なりますが、実際の手取り増加額は8000円前後となる可能性があります。
それでも年間で見ると、およそ9万6000円の手取り増が見込まれます。そのうちの約5万5000円を使えば、毎日の晩酌をチューハイからビールに変えることができます。
残った4万円ほどは、貯金や旅行、趣味などにも回せます。我慢せずに楽しめる暮らしを、少しずつ実現していく第一歩として、「ビールの解禁」は手頃で満足感の高い選択といえそうです。
収入と満足度のバランスは取れる
毎日チューハイ3本をビールに置き換えた場合、年間で約5万4750円の出費増になることが分かりました。しかし、月給が1万円アップした今なら、カバーできる金額といえるでしょう。
もっとも、昇給によって増えた金額がそのまま手取り収入として反映されるとは限りません。所得税や住民税、社会保険料の増加によって、実際に使えるお金は月あたり8000円前後にとどまるケースもあります。年間で見ればおよそ9万6000円の手取り増が見込まれる計算です。
少しのぜいたくで大きな満足を得られるなら、ビールへの変更は決して無駄な出費ではないかもしれません。収支のバランスを取りながら、楽しく、無理なく続けられる晩酌スタイルを見つけていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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