価格の爆上がりで「米」が買えない…栄養もコスパも妥協しない「代わりの主食」はありますか?

配信日: 2025.05.31

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価格の爆上がりで「米」が買えない…栄養もコスパも妥協しない「代わりの主食」はありますか?
日本の食卓に欠かせない「米」ですが、現在は米の価格が高騰し、本格的に家計を圧迫し始めています。家計の負担を少しでも減らすために、コスパがよく栄養価が変わらない「米の代用品」を探している人もいるでしょう。
 
そこで本記事では、最近の米の価格動向とあわせて、代用品として取り入れやすい食材について紹介します。
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2025年4月の米の平均価格

「令和の米騒動」ともいわれる2024年に発生した米不足や価格高騰は、2025年5月現在でもその影響が続いています。
 
農林水産省は、全国約1000店舗のスーパーにおける2025年5月12日~5月18日の米5キログラムの販売価格を「4285円」と公表しました。前年の5月13日~5月19日の販売価格「2120円」に対し、約2倍に膨れ上がっていることが分かります。
 
政府による備蓄米の放出などの対応も見られますが、その成果はまだ実感できるほどではなく、依然として高止まり状態です。
 

今後米の価格が下がる可能性はあるのか?

令和の米不足の原因の1つは「異常気象や気候変動等による生産量の減少」が挙げられるため、今後の生産量が安定すれば、いずれ価格が沈静化していく可能性はあるでしょう。政府は米の流通安定化に向けて備蓄米の放出を2025年夏まで実施する予定であり、備蓄米の流通の円滑化や供給の強化といったさらなる対策も講じています。
 
ただし、具体的にいつから米の価格が下がるのかは不透明です。政府備蓄米の場合、現状は売り渡した備蓄米の流通が一部にとどまっており、店頭での米の平均価格は依然として高止まりしています。生産量の安定についても、異常気象の発生頻度は増しているため、気候変動の状況下でも安定的に生産できる体制を構築していかなくてはいけません。
 
短期的な価格安定が見込めない可能性もあるため、家計負担を軽減するうえで、米よりもコスパのよい代用品を用意しておくと安心できるでしょう。
 

コスパがよく栄養価も十分な米の代用品

本章では、価格が高騰している米よりもコスパがよく、栄養価が変わらない代用品を紹介します。どの食材が合うかは人それぞれのため、気になる食材があれば実際に試してみましょう。
 
最初のうちは、代用品を少しずつ食卓に取り入れながら、徐々に米の量を減らしていくと代用品になじみやすくなるかもしれません。
 

パスタ

パスタは米と同じ炭水化物であり、米の代用品として活用できます。総務省の小売物価統計調査によると、2025年4月のスパゲティ(1キログラム)の東京都区部の小売価格は「673円」であり、米よりも価格をおさえて購入可能です。
 
料理のバリエーションが豊富で飽きずに食べられることや、乾麺のため保存期間が長く、災害備蓄品に向いていることも特徴的です。米よりもカロリーや糖質の含有量がやや低く、身体づくりに必要なたんぱく質も摂取できるでしょう。ただし、ソースの種類や量によって高カロリーになる場合もあります。
 

じゃがいも・さつまいも(いも類)

いも類である「じゃがいも」と「さつまいも」は、どちらも主食や副菜として人気のある食材で、米の代用品にできます。前述の同調査によると、2025年4月のじゃがいも(1キログラム)は「520円」、さつまいも(1キログラム)は「650円」であり、どちらも米より安価に購入可能です。
 
じゃがいもは低カロリーでビタミンCや食物繊維が豊富で、さつまいもは甘みが強くエネルギー源として優れています。どちらの食材も栄養価が高く、摂取したい栄養や調理法によって使い分けるとよいでしょう。
 

家計負担を減らすために米の代用品をいろいろ試してみよう

米の価格高騰は現在も高止まりのままです。備蓄米の放出など政府も対策を講じていますが、価格が安定しない可能性もあるため、米の価格が落ち着くまでの一時的な対応策として、パスタやいも類などを上手に取り入れることで、家計への負担を抑えることができるかもしれません。
 
今回紹介したパスタ・じゃがいも・さつまいもであれば、いずれも米に変わる主食として活用でき、安価で購入できます。どの代用品が家族の口に合うかは実際に食べてみないと分からないため、いろいろ試してみることも大切です。
 

出典

農林水産省 米の流通状況等について スーパーでの販売数量・価格の推移
e-Stat 政府統計の総合窓口 小売物価統計調査 主要品目の東京都区部小売価格【2024年4月~2025年4月】
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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